タクシー運転手の厳しさは安い給料だけではない。給料明細には、Gカラー控除 3450円、無線控除 1050円、クレジット 3110円といった運転手負担金があり、これらが給料から差し引かれるのだ。
Gカラー控除は、ハイグレード車で仕事をした際、1回の業務につき150円を運転手が負担するというもの。ハイグレード車の車両価格がスタンダード車よりも高いので、その差額の一部を運転手が負担するのだという。
無線控除は、無線配車を受けたらその回数にかかわらず一業務につき300円負担するというもの。
そして、クレジットは、クレジットカードでの支払いの5%を手数料として負担するというものだ。クレジット会社に支払う手数料は3%なので、運転手は2%を余計に払っていることとなる。
普通の会社なら、設備投資を社員に負担させるなどということはあまり聞かないが、タクシー業界ではこれが当たり前となっている。
潜入ルポ 東京タクシー運転手
by 矢貫 隆
月収15万円!“陸の蟹工船”東京のタクシー運転手が抱える悲惨な実態
by 田中ヒロナ
LITERA(リテラ)
http://lite-ra.com/2015/01/post-767.html